掲示板の歴史 その六
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NO.139  コンセンサスとしては
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2004/01/22(Thu) 16:02:39


>>「不立文字」は経典を含めた一切の典拠の否定
>これは、暴論だろう。むしろ、経典にのみしがみついて、文字解釈にヒーヒー言って、体験的な裏付けなしで、モノを言うことに対して、「不立文字」と戒めたのではないか?


暴論でしょうか?
調べてみた限りでは、現時点でのコンセンサスとしては「不立文字」は「経典を含めた一切の典拠の否定」ということになっているようです。
また、禅宗系は『入楞伽経』という立派な典拠に基きつつ「排他的実践主義」的で「体験至高主義」的な、極端ともいうべき姿勢に終始しています。たとえ仮に不立文字が典拠否定のスローガンだとしても問題ないと思うのですが。
部分的にですが「No.135」に関係記事を引用してますのでご覧ください。

ちなみに、「No.131」では「不立文字」という言葉は使用されてませんが、石井修道という方が「何れにも拠り所を拒否する思想をもっていた禅宗は、経典にさえ権威と根拠と伝統を認めなかった実践的な宗教運動」であり、もともとは「個人の説法さえ記録をとどめることを拒否」していたと述べているので参照してください。

>道元の、典座教訓の一エピソード

これは、不立文字が「経典を含めた一切の典拠の否定である」という説が暴論であることを証明する内容なのでしょうか?