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NO.341　 へシュカズム
□投稿者/ 義仙
□投稿日/ 2005/01/06(Thu) 21:30:21
□IP/ 218.47.204.106

へシュカズムについて前掲の『ギリシャ正教　無限の神』では以下のように紹介されています。

静寂、ギリシャ語のへーシュキアとは、心を自己の内奥のさらに奥が浮かび上がって来るほどにも静まり返った境地である。＜中略＞ギリシャ正教のへシュカズムとは、このへーシュキア、静寂の境地を様々な行法の助けを借りて達成しようとする試みに他ならない。＜中略＞へシュカズムでは、精神を自己の内奥に集中させるため、「イエスの祈り」と呼ばれる神の名の祈りを繰り返し称えることが勧められる。＜中略＞「イエスの祈り」は、「キュリエ・イエス・クリステ、ヒュイエ・テウ、エレイソン・メ、主イエス・キリスト、神の子よ、僕を憐れみ給え。」という短い祈りであるが、さらに短く「キュリエ、エレイソン、主よ、憐れみ給え。」あるいは単に「エレイソン・メ、僕を憐れみ給え。」という短縮形も許される。
この「イエスの祈り」を繰り返し称える、いわゆる神の名を連祷を介して、精神を自己の内奥に集中するのである。（P99より）