掲示板の歴史 その六
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NO.162  文字崇拝
□投稿者/ 大閑道人
□投稿日/ 2004/01/26(Mon) 13:06:21


「崇拝」されるということは、何らかの力が=パワーがある、ということだ。
その力を利用すると、呪術になる。
文字、この場合は、漢字には、呪力がある、という信仰があってこそ、崇拝も発生する。

「北」という漢字には、元来、Northという意味はなかった。
「ヒ」が背あわせになっている点に注目していただきたい。
元来の意味は「背く=そむく」(この漢字にも「北」がパーツとしてあることに注意)。
「逃げる」という意味だ。例:敗北。負けて逃げる。つまり、北は、逃げろ!

もし、南北がNorth―Southで対応関係にあるのならば、勝利、とならずに勝南、となるだろう。

では、なぜ「北=にげる」が「North」の意味に転訛したのだろうか?

それは、北方狩猟民族(匈奴)の侵入と関連する。

漢字民族が、北方侵入民族に対して(つまり、Notrhの方向に対して)「北」という文字、「にげよ」「あっちいけ」という呪術を施すべく、「北」の文字を張った木札を立てていたとしよう。
そうすると、「北」の印(=漢字)がいつも向いている方向=Northの意味をも包含することになる。

その結果、北=Northになった。


一方、「南」という字は、「幸」という字を(幸いが逃げないように)両脇を「|」で固めたものだ。
(これは、私の推理)
・・・「南」の漢字に対して、こういう説明をすると、みな喜ぶね。
これが「文字崇拝」と言われることだろう。


そういう、漢字に持たせられている呪力を否定したのが、「不立文字」という側面も思い浮かぶ。