掲示板の歴史 その二
▲[ 62 ] / ▼[ 66 ] ▼[ 108 ]
NO.65  『大和』と『和』の定義
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2003/11/29(Sat) 12:48:33
□URL/ http://members13.tsukaeru.net/qookaku/

以下、小学館『全訳古語例解辞典』より引用。
大和・倭(やまと)
@[旧国名]畿内五か国の一つで、奈良時代までの歴代の天皇の都のあった地。現在の奈良県。倭州(わしゅう)。
A[名](転じて)日本の称。
[参考]漢字表記の「倭」は、もと中国における日本の呼称。「大和」は同音の「和」に美称の「大」を添えたもの。

わ[和・倭]
[名]@もと、中国から見て日本を呼んだ語。日本。[例]「倭の地は温暖、冬夏生菜を食す」(『魏書』「東夷伝・倭」より) A[接頭語的に用いて]日本のものであることを示す。「和歌」「和琴」「和書」など。
ちなみに下記は岩波『仏教辞典』から。
和/わ
漢字「和」の原義は、軍門の前での和議の盟約とも、儀礼の楽の竹笛の調和ともいわれる。争いなき平和、穏やかに調った和らぎとは、そのまま仏の悟りの相といってよい。そこで仏教教団は「和合僧」「和合衆(わごうしゅ)」と呼ばれ、「和顔愛語」(和らいだ笑顔、親愛の言葉)で人に接することが尊ばれる。「和」は日本の意にもなるが、「和国の教主」と仰がれた聖徳太子の作と伝えられる十七条憲法の第一条には「以和為貴」とある。語そのものは儒教から取られたが、礼との関連が説かれていないのは仏教の和合精神によっているからだ、との説もある。