掲示板の歴史 その十一
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■20 日本独特の現象
□投稿者/ 空殻
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/third.html
2004/09/25(Sat) 16:02:56

先程、たまたま大阪大学大学院文学科教授の天野文雄氏のサイトを拝見したのですが、「同一ジャンルに新旧複数の芸能が併存していて、それぞれが専門家によって演じられているのは、どうも日本にしか見られない現象のようである」と述べられているのが目を引きました。
しかし、足遣い10年、左遣い10年を経た後に主遣いを務めて主役が務まるまで、40年近い経験が必要になる・・・・・・
ううん、これ聞いただけでも、ものすごい世界ですね、人形浄瑠璃ってのは(^^;)

ところで、同教授は、劇作家の山崎正和氏がある講演で「これからの伝統芸能は伝統芸能の愛好者以外の人たちをその芸で納得させる努力が必要だ」と発言していたとして、これに共感した上で、「伝統芸能はそもそも保守的なものではなくて、このような試みは常にされてきたものであった。時代の変遷に合わせて伝統芸能はその姿を変えてきた(趣意)」というようなことを言っているのが印象的でした。

また、同教授によると、現在、わが国では歌舞伎役者は二百人くらい、文楽は九十人ほど、能楽は千五百人もの役者によって、東京ではひと月に約六十公演、関西ではひと月に約三十の公演が行われているとうことで、同教授はこれらの事実になにやら納得をされているようです。