掲示板の歴史 その九
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NO.260  ■仏教−1
□投稿者/ スターダスト
□投稿日/ 2004/09/16(Thu) 10:31:05


十二因縁は『この世という幻の発生のメカニズム』なのです。したがって、この意味を間違うと仏教のすべてが不明になると言っても過言ではないのです。これは、ある仏教辞典からの十二因縁の抜粋です。監修は中村元となっています。中村元先生と言えば仏教界を代表する仏教学者です。
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@無明=迷いの根本の無知
A行=無明からできて次の識を起こす働き
B識=受胎の初一念
C名色=母胎の中で心作用と身体が発育する位
D六入=眼耳鼻舌身意の六根が具わって、まさに母胎を出ようとする位
E触=2〜3歳のころで、苦楽を識別することなく、物に触れる位
F受=6〜7歳ごろから苦楽を識別して感受するようになる位
G愛=14〜15歳以後、種々の欲望が現れて苦を避け楽を求めようとする位
H取=自分の欲するものに執着すること。
I有=生存の意味で愛取と共に未来の果が定まる位
J生
K老死
**************************************(新・佛教辞典 誠信書房)
これではまるで『人間の胎児が成人するまでの発育過程』ではありませんか。こんなことをお釈迦様が説くだろうか。それに、これでは意味がわかりませんよね。