掲示板の歴史 その六
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NO.196  「不立文字」・・・文字と記号
□投稿者/ 大閑道人
□投稿日/ 2004/02/08(Sun) 14:28:37


文字には二種類ある。いわく、表意文字と表音文字。
文字も、記号の仲間。

これらを前提にして・・・・

世界でもっとも短い往復書簡。
往「?」
復「!」

これは、ある作家から出版社への問い合わせ
「?」 =「売れ行きはどうか?」
に対して
「!」 =「大変すばらしい!」

実話だそうだ。作家名と作品名は、失念したが。

この場合は、?と!は、記号なのか、表意文字なのか?


不立文字が、文字の拒絶、という場合、文字そのものの拒絶なのか、文字が背負っている意味の拒絶なのか、まったく別の次元になる。
(現代哲学の課題だと思うが、なんと言ってたっけ、フランス語で。シーニュとかなんとか・・・)

そこに来るべき動詞は言語表現を絶してい(ることになって)ます。
どのような言葉を持ってきても適切ではない(と私は匙を投げた)ので、仮に魚と威(一と女と才と)の組み合わせを括弧で囲んで表現いたしました。
われながら漢民族的な試みをしたものです。

ヒントは差し上げました。
この漢字の意味と括弧のコンビネーションに精神を集中させて、この組み合わせが織り成す甚深秘密の意味をお解きください。

[記事No.184]参照
を読んだときに、このアイディアに思い至った。


漢字分化圏以外に、文字を拒否することによって開ける地平がある、という思想が成立するのかどうか・・・