掲示板の歴史 その六
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NO.165  梵字の「サン」
□投稿者/ 空殻
□投稿日/ 2004/01/27(Tue) 11:44:08


>「アノクタラサンミャクサンボダイ=この上なく比類なき最高のお悟り=無上正等覚」を「・・・・(漢字が出ない)三菩提」とやったのも、「一=陽」+「二=陰」=「三=完全な状態」という漢字の意味をも含んでのこと。

それはとても斬新な学説です。
私は今まで、阿耨多羅三藐三菩提というのは単にサンスクリット語「アヌッタラ・サミャク・サムボーディ(Anuttara samyak sam-bodhi/アヌッタラ=無上の、サミャク・サムボーディ=正等正覚)」の当て字でしかないと思っていたのですが、本当にそんな意味が込められていたとすればすごいことです。
ぜひ参考にしたいので、もしこれが大閑道人さんの思いつきでないなら、この学説の典拠を教えてください。

ただ、「三昧耶(Samayah=平等・本誓・除障・驚覚/時)」「三摩地(SamAdhih=正定・正思・正受)」「三摩鉢底(SamAhitA=等至)」などを見ても分かるように、梵字のSamは通常、漢字で「三」に作ることが多いことから、大閑道人さんがおっしゃる「一=陽」+「二=陰」=「三=完全な状態」というのは後付の中国風解釈であると考えた方が現実的なのではないかと考えます。