掲示板の歴史 その六
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NO.161  測字の法
□投稿者/ 大閑道人
□投稿日/ 2004/01/25(Sun) 17:17:30


あるとき、国王が庶民に変してお忍びで視察に出た。
市場に、測字の先生が店を開いていた。国王が前に立つと
「あんたが何者であるか、占ってやろう」という。
国王が応じると、
「なにか、字を書いてくれ」というので、国王は、地面に棒で一本の線をひいた。

しばらくその図を眺めていた測字の先生は、突然、ガバッと席から飛び降りると地面に這い蹲り、国王の足元に平伏した。
「これは、国王様、失礼の段、平にご容赦を!」

国王は、快く許して、なぜ国王と分かったのかを訊ねた。
先生の答えはこうだった。

「一」を
「土」の上に書けば、
「王」になる。