掲示板の歴史 註釈

『掲示板の歴史』 註釈

その一
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その二
  1. 「雑密」という語は「純密」に対する。厳密にいうと、あくまでも日本における真言密教の立場から中期密教輸入以前、理論化され体系化される前の日本密教を表す語であって、密教史における初期密教は「雑密」とはいわない。
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その三
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その四
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その五
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その六
  1. 空海は『般若心経秘鍵』において『般若心経』の一字一句は「法」であるとして絶対視している。
    下記は『弘法大師空海全集/第二巻』(三七二頁)より該当部分の引用。

    [第七節 むすび]
    我、秘密真言の義に依って
    略して『心経』五分の文を讃す
    一字一文法界に遍じ
    無終無始にしてわが心分なり
    翳眼(えいげん)の衆生は盲ひて見えず
    曼儒般若はよく紛を解く
    この甘露を灑いで迷者を(うるほ)
    同じく無明を断じて魔軍を破せん

    【意訳】
    私はいま、秘密真言の深義によって
    簡略に『般若経』五分の文章を讃嘆しつつ解釈した
    その一字一文章が、真理の世界に遍満し
    その無終無始なる智慧と理法とは、わが心中の智慧と理法にほかならない
    真理のまなこを閉ざされた人は見ることがかなわずとも
    文殊・般若の両菩薩はよく人びとの迷いを断つ
    この真実の甘き露をそそぎて、迷う人びとをうるおし清め
    仏と同じく根源的な無知を断って煩悩の魔軍を打ち破ろう